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コラム記事

経済をテーマに卒論を書く時、気を付けること。

経済について卒論を書く時に一番重要になってくる事が「テーマ選び」です。テーマを決める時に気を付けなければならない点は広い分野にしない事です。出来るだけ狭く深く掘り下げる事ができるテーマにする事が、後々書き進めるのにおいて大切になってきます。またそのテーマがどこまで研究が進められているのかを調べなければなりません。例えばその問いについての答えが研究で全て明らかにされているものでしたら、卒論の研究に取り上げても意味がありません。だからといって、過去に研究が全く行われていなくて先行で参考にできる文献やデータなどの材料がなければ卒論を書き進めていくことは難しくなるでしょう。一番良いのは先行でデータがある程度出ている研究分野で、そこに独自性を入れていく事です。全く同じの観点ではなく別の観点からみたり、消費者側ではなく経営者側に立つなど視点を変えてみたりすると独自性が生まれていいでしょう。そして深堀りしていく時に容易に参考となる文献やデータが手に入るテーマにする事が必須になってきます。文献やデータを探す事に時間を取られているとなかなか進まなくなり、データをまとめる時間が少なくなってくるからです。
テーマにおいてもう一つ気を付けなければならない点が、問いを見つける事です。「なぜ」「どうして」などの問いをテーマを深堀りした時に取り入れられるかというポイントはとても重要になってきます。例えば比較対象を作り両者の違いに着目したりすると問いが生まれやすくなります。その問いに日常で出てくるふとした疑問やこうあるといいなという願望などの一般的な心情を取り入れることで読者も共感しやすくなり、テーマを身近にする事で自身も深堀りしやすくなり体験や経験から書き進めていきやすくなるでしょう。また比較をする事で研究対象を差別化出来て研究結果に説得力が出ます。問いをたてた後は「◯と◯が異なるのは△が原因ではないのか」という仮説をたてて、その仮説が正しいのかどうかを検証していくという作業へ移ります。その検証作業が調べてみて正しいという結果にならなくても、そこから別の仮説を立てる事ができそうであれば、またその仮説に対して検証作業をするという繰り返しになります。こういった順序を文献やデータがあるかないかを見つつ繰り返しながら最終的に検証結果を出すことが出来たら、最初に設定したテーマ選びは成功したといえるでしょう。