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コラム記事
エンタメ業界における「アイドル」の立ち位置とは?
日本国内の芸能界にけるアイドルの歴史は古く、1950?60年代にまで遡ります。当時は、男性ではた西郷輝彦や沢田研ニ、タイガースなどのグループが人気になります。女性では、吉永小百合や美空ひばりが爆発的な人気を集めました。
アイドルと呼ばれる語源には、熱狂的なファンを持つ人物を意味する英語idolです。
日本でのアイドルの立ち位置は、先ほどの沢田研ニや吉永小百合のように歌手としてデビューした10代の芸能人を指していました。
その後も、男性アイドルでは1970年代後半にジャニーズ事務所所属のアイドルにコアなファンが集まるまでは、アイドルを経て人気歌手、そしてタレントになるのが人気芸能人のキャリアでもありました。
女性芸能人の中では、アイドルの変化は少々早く、1970年代前半に訪れています。
当時は、山口百恵・・桜田淳子、南沙織、小柳ルミ子、麻丘めぐみ、浅田美代子、アグネス・チャン、岩崎宏美のように同じ世代で知名度のあるアイドルが間を空けずにデビューしています。
女性芸能人の中でも、アイドルデビューから人気歌手、ドラマや映画に起用される人気芸能人へ向けたキャリアに変わりはなかったのですが、アイドルでいられる期間が徐々に短くなります。
アイドルデビュー直後から生き残りをかけた芸能界レースが始まり、数年で固定のポジションを得なければ引退を余儀なくされる。
毎年次々と新しいアイドルがデビューし、アイドルは常に目まぐるしくデビューと引退を繰り返してきました。
そんな時期が1980年代から2000年代へ続きます。
アイドルに転機が訪れたのは、2000年代以降、2005年に秋元康がプロデュースしたAKB48の出現です。
AKB48は「会いに行けるアイドル」をコンセプトにした新しい芸能人のあり方で、握手会や総選挙をはじめとした新しい文化を巻き起こします。
それまで雲の上の存在で、「トイレに行かない」「掃除はしない」と崇拝されていたアイドルが、実は身近に感じられる存在になったことで、新しいファンを獲得したのも事実です。
その後、秋元康らの乃木坂46、欅坂46、日向坂46は地域に根ざしたアイドルとなり。
男性では、地方の小規模なダンスイベントをこなすEXILEがプロデュースする若手グループ。
経営陣の世代交代を終えたジャニーズ事務所がプロデュースした、体を張ったバラエティにも出演できるSnow Manなど、新しい形のアイドルは増えつつあります。