経済効果を卒論のテーマとして取り上げるときには、何から書き始めたら良いのでしょうか。卒論を書くときには大枠のテーマを決めてから、内容と突き詰めえ考え、研究方法を決めて進めることがまず必要になります。経済効果をテーマにするときにはどのような書き方をすれば良いかを詳しく見ていきましょう。
#経済効果をテーマにするときの研究方法
経済効果をテーマにするときには研究方法として調査研究が基本になります。題材にしたものが世の中にどのような形で、どの程度の経済効果をもたらしているかをまずは調査することが必要からです。 また、卒論を書くときには先行文献の調査をすることも必要です。先行文献がない場合もありますが、学生が取り上げる題材は大抵は先に研究している事例があるので徹底して調査してみましょう。論文検索のデータベースを利用すれば網羅的に探せて便利です。先行文献の調査は卒論の切り口を考えたり、バックグラウンドの知識を得たりするのに有用です。また、斬新なテーマが思いついたら初の論文になる可能性もあります。卒論だけでなく投稿論文も書こうと指導教員に言ってもらえる場合もあるのでやりがいも大きくなるでしょう。 なお、経済効果をテーマにして卒論を書くときには比較研究をすることもできます。二つ以上の題材を取り上げて、同じ対象に対して与えている経済効果を比較して考察する研究方法です。例えば、QRコード決済と電子マネーの経済効果を比較するという研究方法があります。論点が明確になって書きやすいので、調査研究に基づく研究方法の一つとして検討してみると良いでしょう。
#経済効果をテーマにして卒論を書く流れ
経済効果について卒論を書くときには、基本的な流れに沿って進めましょう。卒論を書こうと決めたときから書き上げるまでの流れをわかりやすく解説します。
・調査する題材を決める
何の経済効果を卒論に書くのかをまずは決めましょう。題材の決め方は自由ですが、配属研究室の研究内容や、所属の学部学科に合わせて選ぶのが基本です。題材によってオリジナリティが出るので、自分の興味関心やトレンドなどを考慮して選ぶと良いでしょう。 調査する題材の範囲をよく考えて決めるのが重要なポイントです。「決済方法の多様化」といった大きな題材にすると、1年程度の卒論の研究機関では到底まとめきれません。取り上げたい題材が大きな枠組みの場合には、細分化して1年程度で書き上げられる内容にしましょう。「決済方法の多様化」であれば、「決済代行サービス」、「キャッシュレス決済」、「現金決済」、「オンライン決済」といった内容に細分化できます。これでもまだ範囲が広いので、「キャッシュレス決済」を「クレジットカード」、「QRコード決済」、「電子マネー」、「プリペイドカード」といった分け方をして決めると書きやすくなります。さらに「クレジットカード」をブランドごとに分けたり、一般カードとゴールドカードに分けたりすることも可能です。
・題材について調査をする
何の経済効果を研究するかが決まったら、題材について調査を進めます。先行研究を調査することから始めて、バックグラウンドを理解しましょう。そして、公的機関の公開情報や リサーチ会社の公開データなどの信頼できる情報ソースを利用して、何に対してどのような経済効果がどの程度出ているのかを具体的に調べます。公開情報がない場合にはリサーチ会社などが販売している有料情報を購入することも可能です。配属研究室の研究内容にかかわるテーマ設定をしていれば、研究費から費用を出してくれることもあります。また、具体的な情報がない場合にはアンケート調査を実施して集めることも可能です。
・事実をまとめて考察をして結論を考える
調査をしたら事実をまとめて考察します。卒論では経済効果についての事実を調査結果からまとめて1つの章にし、別の章に自分の考察を書くのが一般的です。考察を書く前にまずは結論を考えると全体のまとまりが良くなります。調査結果がある程度まとまったら考察を始めて、結論をまずは導き出しましょう。もし結論を出せなかったらまだ調査不足なので、どんな情報があれば結論を見出せそうかを考えて調査を再開します。 結論が出たら、その結論が出てきた道筋をフローチャートにまとめましょう。そして、その流れに沿って考察をまとめていくと考察の章を書き上げられます。最後に結論を書いて締めれば卒論が完成します。
・まとめ
経済効果を卒論のテーマにするときには、具体的に題材を決めて調査研究・文研研究を進めるのが基本です。何の経済効果を取り上げるのかによってオリジナリティの高さが変わるので、自分の興味関心に沿って他の人とは違う題材を取り上げましょう。題材は大枠にせずに細分化するのが無難です。卒論では研究に割ける時間が限られているからです。題材が決まったら調査をして事実をまとめ、結論を導き出したらほぼ卒論を書く準備は終わりです。考察をまとめて卒論を書き上げましょう。