経済効果

高校野球の経済効果って、どれくらい?

高校球児をはじめ高校野球の関係者が1年間にどのくらいのお金を使う(経済効果がある)のか、インターネット上の情報をもとに大まかでありますが試算しました。 結論としましては、高校球児・それを応援する家族・野球部や学校・日本高校野球連盟(高野連)が使うお金は1年でおよそ348億円にのぼりました。 試算にあたり根拠とした情報を説明いたします。 まず、高校野球に関連する人たちや団体です。高校球児は2022年時点で13万1千人との高野連発表の情報がありました。その球児を応援する家族として球児1人あたり大体2人とし、合計26万2千人とします。高野連に加盟している高校数は2022年時点で3,857校でした。また、高野連は全都道府県および全国大会を取りまとめる本部があるものと仮定します。 ① 高校球児 131,000人 ② 高校球児を応援する家族 262,000人(① * 2人 = 262,000人) ③ 高野連加盟校 3,857校 ④ 高野連 47都道府県 + 本部 次に、高校野球の活動においてお金を使う主なイベントをピックアップしました。毎日の練習や練習試合、合宿など公式試合(大会)に備える活動と、定期的に開催される公式試合の2つに大別できました。 ⑤ 練習・練習試合・合宿など ⑥ 地方大会(秋季大会・春季大会・夏の甲子園予選) ⑦ 全国大会(春の選抜・夏の甲子園)※国体大会は開催規模が小さいため試算の対象外とします。 続いて、①から⑦でピックアップした情報とインターネット上で検索可能な他の情報をもとに、関係者および関係団体を主眼に1年あたりの費用を試算します。 インターネット上の情報によると、高校球児は野球道具や消耗品、部費・合宿・遠征費用として年間でおよそ20万円の費用と見受けられました。よって、高校球児13万1千人に対し20万円の費用で262億円となりました。 ⑧ 高校球児に関する活動費用 262億円(131,000人 * \200,000 = \26,200,000,000) 高校球児を応援する家族に関する費用は、前提として大会のみ応援に参加するものとし、地方大会は1年で3大会実施され1大会に平均2試合に足を運ぶことを想定して1回応援するごとに必要な費用は交通費を主とした千円とします。よって、応援家族は26万2千人、大会は年に3大会実施、1大会ごとに2試合応援、応援ごとの費用は千円のため、すべて乗算し15億7千2百万円となりました。 ⑨ 高校球児を応援する家族に関する活動費用 15億7千2百万円(262,000人 * 3大会 * 2試合 * \1,000 = \1,572,000,000) 野球部や学校に関する費用は、こちらも前提は地方大会の応援参加のみとし、1校あたり野球部の部長や監督・コーチ、吹奏楽部などのメンバー20名と想定します。同様に応援ごとの費用は千円とし、高野連加盟校は3,857校、1校あたり20名が参加、大会は年に3大会実施、1大会ごとに2試合応援のため、すべて乗算し4億6千2百8十4万円となりました。 ➉ 高野連加盟校に関する活動費用 4億6千2百8十4万円(3,857校 * 20人 * 3大会 * 2試合 * \1,000 = \462,840,000) 高校球児および応援する家族、高野連加盟校が春および夏の甲子園大会に参加する場合の費用は、2試合戦った徳島県の公立校は総じて4,000万円の費用を要したとの情報がインターネット上にありましたので、その情報をもとに算出します。春の選抜の出場校は32校、夏の甲子園の出場校は49校、1大会あたり2試合戦うとして4,000万円が必要なため、すべて乗算し62億7千2百万円となりました。 ⑪ 春の選抜・夏の甲子園大会に関する活動費用 62億7千2百万円(春32校 * 夏49校 * \40,000,000 = \6,272,000,000) 最後に各種大会を運営する高野連の活動費用です。前提として春および夏の甲子園大会では無料で甲子園球場を借り、スタッフや審判員などもボランティアで運営されているとのことから試算の対象外とします。主に⑥の3つの地方大会における球場使用料を、京都府の大会をベースに試算します。(京都府の大会をベースとした根拠は、京都府の人口が日本の人口約1億2千5百万人を47都道府県で割った数に相似していたため全国平均とみなします) 京都府では1大会ごとにおよそ70試合が必要で、1球場で1日3試合実施できるものとし野球場の使用料は1日あたり10万円とします。よって、1大会ごとに球場を24回使用する必要があり、年間で3大会のため合計で7百2十万円が必要となります。さらに47都道府県で同様の大会が実施されるため7百2十万円に47を乗じて3億3千8百4十万円となりました。 ⑫ 高野連の地方大会に関する活動費用 3億3千8百4十万円(1大会に24回球場を使用 * 3大会 * \100,000 * 47都道府県 = \338,400,000) 各種試算した⑧から⑫の費用を合計すると\34,845,240,000。およそ348億円が高校野球の年間費用であることが分かりました。 費用の支払先(経済効果先)分野は、主に野球用品・交通・宿泊・球場利用となりました。

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