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卒論の要約、どうしたらいいんだっけ?

卒論の要約(アブストラクト)は、論文の内容を簡潔にまとめた部分であり、研究の目的、方法、結果、結論を簡単に伝えるための重要なセクションです。アブストラクトは、卒論全体の要点を簡潔に伝え、読者が論文全体を読むかどうかの判断材料になるため、しっかりとした構成が求められます。

1. アブストラクトの基本構成
卒論の要約は、通常以下の4つの要素を簡潔に盛り込む形で書かれます:

研究の目的(目的・背景)

研究が何を目的としているのか、研究テーマは何かを明確に示します。

研究の背景として、なぜそのテーマが重要なのかを簡潔に説明します。

研究の方法(方法論)

どのような方法で研究を行ったか、データ収集の方法や分析方法などを簡単に述べます。

実験や調査の概要を説明しますが、詳細なプロセスは省略します。

研究結果(主な成果)

研究の主な成果を簡潔に記述します。

具体的なデータや結果、発見されたことを簡単に述べます。

結論(考察・示唆)

結果から導き出される結論を簡潔に示します。

結論が研究に与える影響や、今後の研究や実務への示唆を述べます。

2. アブストラクトを書く際のポイント
アブストラクトは、通常200~300語程度で書かれます。簡潔でありながら、卒論の全体的な内容が伝わるようにしましょう。以下のポイントに注意すると効果的です。

2.1 簡潔に書く
要約はあくまで簡潔に。論文全体の詳細を説明するのではなく、読者に研究の要点を伝えることが目的です。

研究の内容に関して、無駄な情報を省いて必要な情報のみを盛り込みます。

2.2 論文全体を反映させる
アブストラクトには論文全体のエッセンスを反映させる必要があります。

研究目的、方法、結果、結論がバランスよく含まれていることが大切です。

2.3 専門用語は最小限に
読者にとってわかりやすいように、専門用語は最小限にし、必要に応じて説明を加えるか、一般的な表現に置き換えます。

もし専門的な用語を使う場合は、その意味がすぐに伝わるように配慮しましょう。

2.4 現在形と過去形を使い分ける
研究の目的や結論などは現在形で書きます。

研究方法や結果については、過去形で記述します。

2.5 結論に重点を置く
結果や考察の部分に重点を置くことで、研究の成果が強調されます。

3. アブストラクトの例
例1(理系の場合):
「本研究は、都市部における大気汚染の健康への影響を調査することを目的とした。調査方法として、東京および大阪の2都市において、過去5年間の大気汚染データを収集し、住民の健康状態との関連を分析した。その結果、大気汚染の濃度が高い地域に住む人々において、呼吸器疾患の発症率が有意に高いことが確認された。この研究の結果は、都市部における大気汚染対策の重要性を示唆しており、今後の政策における指針となることが期待される。」

例2(文系の場合):
「本研究は、19世紀末のフランスにおける女性作家の文学的表現を考察することを目的としている。主に、ジャンヌ・モローの小説『XX』を中心に、彼女の作品における女性像の描写方法とその背景にある社会的要因を分析した。分析の結果、モローの作品には当時のフランス社会における女性の地位と文化的な変化が反映されており、特に女性の独立性を強調した表現が多く見られた。本研究は、文学における女性表現の変遷を理解するための一助となり、今後の研究における基盤となることを目指す。」

4. アブストラクトを書く際の注意点
長すぎないように:アブストラクトは短くても内容が伝わるように意識します。200~300語が目安ですが、指導教授の指示に従って長さを調整してください。

具体的な結果を述べる:アブストラクトは読者が研究結果を把握できるようにする部分です。具体的な結果や発見について述べることが重要です。

指導教授のアドバイスを受ける:アブストラクトは論文の最初に目にされる部分ですので、指導教授に内容を確認してもらうとよいでしょう。

まとめ
卒論のアブストラクトは、研究の目的、方法、結果、結論を簡潔にまとめる重要な部分です。明確で簡潔な表現を心掛け、論文全体を反映させるようにしましょう。また、専門用語を避け、読者にとってわかりやすい言葉でまとめることが大切です。


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