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卒論で苦労したことって書いて良いの?

卒業論文(卒論)を書く過程で、多くの学生がさまざまな困難や苦労に直面します。「卒論で苦労したことって書いて良いの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。答えは「はい」です。ただし、苦労を書き記す際には、適切な方法と文脈を選ぶことが重要です。この記事では、卒論で苦労したことをどのように書くべきか、具体的なポイントや注意点について詳しく解説します。

1. 苦労を書く意義
学術的な成長を示す
苦労を記すことで、どのように課題を乗り越え、学術的に成長したかを示すことができます。これは、読者にとってあなたの努力と学びを理解する助けとなります。

プロセスの透明性
研究の過程で直面した困難やその解決方法を記すことで、研究プロセスの透明性を高め、信頼性を向上させることができます。

他者への教訓
あなたの経験は、将来的に同様の課題に直面する他の研究者や学生にとって有益な教訓となります。

2. 苦労をどこに書くか
序論(イントロダクション)
序論で研究の背景や動機を説明する際に、最初に直面した課題や挑戦を簡潔に述べることができます。

研究方法(メソドロジー)
研究方法の章で、具体的な手法を説明する際に、どのような困難があったか、その解決策を詳細に記述します。

考察(ディスカッション)
考察の章で、研究結果の解釈や研究の限界について議論する際に、研究過程での苦労を反映し、その経験から得られた知見を共有します。

3. 苦労を書く際のポイント
具体的かつ客観的に
苦労を具体的に述べ、どのようにそれを克服したかを客観的に説明します。感情的な表現を避け、事実に基づいた記述を心掛けます。

例:

データ収集の際、予期せぬ技術的問題が発生しました。例えば、センサーの一部が故障し、データが欠損する事態が発生しました。この問題を解決するために、新しいセンサーを購入し、追加のデータ収集を行いました。
解決策と学びを強調
苦労を述べる際には、それをどのように解決したか、そしてその過程で何を学んだかを強調します。これにより、読者に対してポジティブな印象を与えることができます。

例:

データの欠損に直面したことで、データ補完技術の重要性を理解し、新しい手法を学ぶ機会となりました。最終的に、これによりデータの精度が向上し、信頼性の高い結果を得ることができました。
学術的な文脈を保つ
苦労を記述する際には、学術的な文脈を保ち、研究の信頼性や意義を損なわないように注意します。個人的な感情や主観的な意見ではなく、研究プロセスに関連した事実に焦点を当てます。

例:

文献レビューの過程で、関連文献の不足に直面しました。この問題を解決するために、異なるデータベースを探索し、複数のキーワードを用いて検索を行いました。この結果、新しい視点を得ることができ、研究の深みが増しました。
4. 注意点
感情的な表現を避ける
苦労を記述する際には、感情的な表現を避け、客観的で冷静なトーンを保ちます。

避けるべき例:

データ収集は本当にイライラする作業でした。何度も失敗して絶望的な気持ちになりました。
学術的な価値を示す
苦労を通じて得られた学術的な価値や成果を強調し、単なる苦労話ではなく、学問的な意義を持つ内容にします。

例:

コードをコピーする
予期せぬデータ損失により、新たなデータ補完手法の導入を余儀なくされました。この経験を通じて、データ分析における新たな知見を得ることができました。
5. 具体的な例
序論での記述例
コードをコピーする
本研究は、データ収集の過程で予期せぬ技術的問題に直面しました。初期段階でセンサーの故障が発生し、データが欠損する事態に至りました。この課題を克服するために、追加のデータ収集を行い、新たなデータ分析手法を導入しました。
研究方法での記述例
コードをコピーする
データ収集の際、センサーの一部が故障し、データが欠損する問題が発生しました。これに対処するため、新しいセンサーを導入し、データの精度を確保するための補完手法を採用しました。この過程で、データ収集の信頼性を高めるための新たなスキルを習得しました。
考察での記述例
コードをコピーする
研究過程で直面した技術的問題により、データ収集が遅れました。しかし、この経験を通じて、新しいデータ補完手法を学び、結果としてデータの信頼性を向上させることができました。これにより、本研究の結果がより一層信頼性の高いものとなりました。
まとめ
卒論で苦労したことを書くことは、研究のプロセスや学びを示す上で有益です。適切な場所に、具体的かつ客観的に、解決策と学びを強調して記述することで、研究の信頼性と透明性を高めることができます。

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