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卒論で「検索」ってどうやればいいのかな?

卒業論文、通称「卒論」の作成には、膨大な量の情報収集が必要です。情報収集のためには、インターネットや学術データベースでの「検索」が欠かせません。しかし、効果的な検索方法を知らないと、必要な情報を見つけるのは困難です。今回は、「卒論で『検索』ってどうやればいいのかな?」という疑問に答えるため、具体的な検索の方法やコツを詳しく解説します。

1. 検索の基本
まず、検索の基本を理解することが重要です。検索は、必要な情報を見つけるための手段ですが、効果的な検索を行うためにはいくつかのポイントがあります。

1.1 キーワードの選定
適切なキーワードを選定することが、効果的な検索の第一歩です。以下のポイントを参考にしましょう。

1.1.1 主要キーワード
まず、研究テーマに関連する主要なキーワードを考えます。例えば、「環境問題」をテーマにする場合、「大気汚染」「水質汚染」「温暖化」などが主要キーワードとなります。

1.1.2 関連キーワード
主要キーワードに加えて、関連するキーワードも考えます。例えば、「大気汚染」に関連するキーワードとして、「PM2.5」「公害」「健康影響」などがあります。

1.1.3 同義語・類義語
同義語や類義語も検索に含めることで、より多くの情報を得ることができます。例えば、「気候変動」と「地球温暖化」は同じ意味を持つ異なる表現です。

1.2 ブール演算子の活用
ブール演算子を活用することで、検索結果を絞り込むことができます。主なブール演算子には以下のものがあります。

1.2.1 AND
キーワードを「AND」でつなぐと、両方のキーワードを含むページのみが検索されます。例えば、「大気汚染 AND 健康影響」と入力すると、大気汚染と健康影響の両方に関連する情報が得られます。

1.2.2 OR
キーワードを「OR」でつなぐと、いずれかのキーワードを含むページが検索されます。例えば、「大気汚染 OR 水質汚染」と入力すると、どちらか一方、または両方に関連する情報が得られます。

1.2.3 NOT
キーワードを「NOT」でつなぐと、特定のキーワードを除外することができます。例えば、「大気汚染 NOT 自動車」と入力すると、自動車に関連しない大気汚染の情報が得られます。

2. 検索エンジンとデータベースの活用
検索エンジンや学術データベースを効果的に活用することも重要です。以下に、代表的な検索エンジンとデータベースの活用方法を紹介します。

2.1 Google Scholar
Google Scholarは、学術論文や書籍、特許などを検索するための専門的な検索エンジンです。以下の方法で活用できます。

2.1.1 キーワード検索
Google Scholarにキーワードを入力して検索します。先述のブール演算子を活用して、検索結果を絞り込みます。

2.1.2 高度な検索
Google Scholarの高度な検索機能を使うことで、著者名や出版年、特定の雑誌などで絞り込みができます。画面右上の「メニュー」から「高度な検索」を選択します。

2.2 PubMed
PubMedは、医学や生物学分野の論文を検索するためのデータベースです。以下の方法で活用できます。

2.2.1 MeSHタームの利用
MeSH(Medical Subject Headings)は、PubMedが使用する標準化されたキーワードです。適切なMeSHタームを使用することで、効果的な検索が可能です。

2.2.2 フィルターの活用
PubMedでは、記事の種類(レビュー、臨床試験など)、発行年、言語などで絞り込みができます。検索結果ページの左側にあるフィルターを活用しましょう。

2.3 JSTOR
JSTORは、人文社会科学や自然科学分野の学術論文を提供するデータベースです。以下の方法で活用できます。

2.3.1 分野別検索
JSTORでは、特定の分野に絞り込んで検索することができます。検索ページで分野を選択してからキーワードを入力します。

2.3.2 高度な検索
JSTORの高度な検索機能を使うことで、特定のジャーナルや出版年、著者などで絞り込みができます。トップページの「Advanced Search」から利用できます。

3. 検索結果の評価と活用
検索結果を評価し、必要な情報を効果的に活用することも重要です。

3.1 情報の信頼性評価
検索結果から得られた情報の信頼性を評価するためには、以下のポイントを考慮します。

3.1.1 著者の信頼性
著者が専門家であるかどうかを確認します。著者の経歴や所属機関、過去の出版物などをチェックしましょう。

3.1.2 出版元の信頼性
出版元が信頼できる学術機関や出版社であるかを確認します。学術雑誌や大学の出版物は、一般的に信頼性が高いです。

3.1.3 引用の多さ
引用数が多い論文は、他の研究者からの評価が高いことを示しています。Google ScholarやPubMedなどでは、引用数を確認することができます。

3.2 検索結果の整理
検索結果を効果的に整理し、卒論に活用するためには、以下の方法を試してみてください。

3.2.1 引用管理ツールの利用
引用管理ツール(例えば、Zotero、EndNote、Mendeleyなど)を使用することで、検索結果を整理し、引用や参考文献リストの作成を効率化できます。

3.2.2 ノート作成
検索結果から得られた情報をノートにまとめます。主要なポイントや引用部分、関連するページ番号などを記録しておくと、後で参照しやすくなります。

3.2.3 テーマ別のフォルダ分け
検索結果をテーマ別にフォルダに分けて保存することで、関連する情報をまとめて管理できます。デジタルフォルダやクラウドサービスを活用すると便利です。

4. 検索の反復と改善
効果的な検索を行うためには、検索を反復し、改善することが重要です。

4.1 検索キーワードの見直し
検索キーワードを定期的に見直し、必要に応じて修正します。新たな関連キーワードや同義語を追加することで、より多くの情報を得ることができます。

4.2 フィードバックの活用
指導教授やゼミの仲間からフィードバックを受けることで、検索方法を改善できます。新しい検索キーワードやデータベースの利用方法についてアドバイスをもらいましょう。

4.3 定期的な検索
定期的に検索を行い、最新の情報を収集します。研究が進むにつれて、新たな疑問や視点が生まれることがありますので、その都度検索を行い、情報を更新しましょう。

まとめ
「卒論で『検索』ってどうやればいいのかな?」という疑問に対する答えは、効果的なキーワード選定、ブール演算子の活用、適切な検索エンジンやデータベースの利用、検索結果の評価と整理、そして検索の反復と改善にあります。これらの方法を駆使して、必要な情報を効率的に収集し、卒論の質を高めることができます。

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