卒論で孫引きするときの書き方は?
こんにちは、皆さん。卒論作成に取り組んでいると、さまざまな情報源から引用する必要が出てきます。しかし、直接引用できない場合や、一次資料にアクセスできない場合に「孫引き」を利用することもあるでしょう。今回は、「卒論で孫引きするときの書き方」について詳しく解説します。
1. 孫引きとは?
まず、孫引きとは何かを理解しておきましょう。孫引きとは、ある文献(一次資料)を直接参照するのではなく、その文献を引用している別の文献(二次資料)を通じて引用する方法です。例えば、文献Aに記載されている情報を、文献Bを通じて引用することを指します。
1.1 なぜ孫引きをするのか?
孫引きを行う理由はさまざまです。主な理由としては以下のようなものがあります。
一次資料にアクセスできない: 特定の文献が絶版になっていたり、特殊な条件下でしか閲覧できない場合があります。
言語の壁: 一次資料が外国語で書かれており、その言語に不慣れな場合もあります。
時間の制約: 卒論作成の期間が限られているため、全ての一次資料に直接アクセスすることが難しい場合があります。
2. 孫引きの書き方
孫引きを行う場合には、引用の出典を明確に示すことが重要です。以下のステップに従って、正確に孫引きを行いましょう。
2.1 二次資料を確認する
まず、二次資料(例えば、文献B)において、一次資料(例えば、文献A)の情報がどのように引用されているかを確認します。引用文や参照ページを特定し、その内容が正確であることを確認します。
2.2 引用の形式
孫引きを行う際には、以下のように引用します。二次資料を明確に示すことで、読者が情報の出典を追跡できるようにします。
例:APAスタイル
APAスタイルでは、一次資料と二次資料の両方を引用に含める必要があります。具体例を示します。
scss
コードをコピーする
Smith (2000) によると、”…” (as cited in Johnson, 2015, p. 23)。
この場合、Smith (2000) が一次資料であり、Johnson (2015) が二次資料です。
例:MLAスタイル
MLAスタイルでは、以下のように引用します。
scss
コードをコピーする
(Smith qtd. in Johnson 23)
この場合も、Smith が一次資料で、Johnson が二次資料です。
2.3 参考文献リストへの記載
孫引きの場合、参考文献リストには二次資料のみを記載します。一次資料は参考文献リストには含めません。
例:APAスタイル
css
コードをコピーする
Johnson, A. B. (2015). Title of the book. Publisher.
例:MLAスタイル
css
コードをコピーする
Johnson, Ann B. *Title of the Book*. Publisher, 2015.
3. 孫引きを行う際の注意点
孫引きにはいくつかの注意点があります。これらを守ることで、学術的な誠実さを保つことができます。
3.1 信頼性の確認
孫引きを行う場合、二次資料の信頼性を確認することが重要です。二次資料が学術的に信頼できるものであることを確認し、その著者が引用している一次資料が正確であるかを確認します。
3.2 二次資料の文脈を理解する
二次資料が一次資料をどのような文脈で引用しているかを理解することが重要です。二次資料が一次資料を正確に引用しているか、またその引用が適切であるかを確認します。
3.3 孫引きの多用を避ける
孫引きは便利な手法ですが、多用することは避けるべきです。可能な限り一次資料にアクセスし、自分で引用することが望ましいです。孫引きを多用することで、情報の正確性や信頼性が低下するリスクがあります。
3.4 指導教授に相談する
孫引きを行う前に、指導教授に相談することも重要です。大学や学部によっては、孫引きを避けるべきとする方針がある場合もあります。指導教授からのアドバイスを受けることで、適切な引用方法を学ぶことができます。
4. 実践的なアドバイス
4.1 具体的な例を参照する
具体的な例を参照することで、正確な引用方法を学ぶことができます。学術論文や教科書を参考にし、正しい引用形式を確認しましょう。
4.2 引用管理ツールの活用
引用管理ツール(例えば、ZoteroやEndNote)を活用することで、正確な引用と参考文献リストの作成が容易になります。これらのツールは、孫引きの際にも役立ちます。
4.3 定期的な見直し
卒論作成の過程で、定期的に引用の見直しを行いましょう。引用ミスや形式の誤りを早期に発見し、修正することで、最終的な卒論の品質を高めることができます。
まとめ
「卒論で孫引きするときの書き方は?」という疑問に対する答えは、正確な引用形式を守り、信頼性のある二次資料を使用することが重要です。孫引きは便利な手法ですが、多用せず、可能な限り一次資料にアクセスすることが望ましいです。引用の際には、大学や学部のガイドラインに従い、指導教授のアドバイスを仰ぐことを忘れずに。
なお、以下のページで卒論制作に役に立つ論文をダウンロードすることができます。
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(自由にダウンロードできます)
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