卒論、図の引用、ネットからどうやってやればいいの？

卒論にネットで使用されている図を使いたいときがあります。企業のホームページや個人のブログ、SNSの投稿などのようにさまざまな情報源があるので、卒論の参考にしていると使いたい図が見つかることがあるでしょう。卒論にネットから取得した図を引用するにはどうしたら良いのでしょうか。

＃卒論にネットから図を引用することは可能
ネットで公表されている図は卒論を書くのに必要であれば引用することができます。書籍や論文、新聞などから引用できるのと同じように、ネットで手に入れられる図は学術研究の目的であれば引用が許されています。
ネットから図を引用するときには改変をせず、そのままの状態で卒論に載せることが必要です。必要な部分だけトリミングしたり、背景の色を変更したり、図の中のテキストを削除したりすると違反になります。
また、ネットから図を引用したときには出典を書くことが求められます。出典がないと著作者が誰なのかがわからないからです。卒論を読んだ人がその図に興味関心を持ったときには参照先にもなります。サイトの情報を記載して引用した図だとわかるようにしましょう。

＃ネットから図を引用するときの出典の書き方
ネットから図を引用するときには出典の書き方について注意が必要です。ネットからの引用の出典の書き方が学校や学部で決まっているときにはそのガイドラインに従って記載します。特にガイドラインがない場合には一般的な引用の方法を踏襲するのが無難です。以下の4つの項目を記載して出典としましょう。

・著者名
・ウェブサイトまたはウェブページのタイトル
・URL
・アクセスした年月日

著者名は不明な場合には記載しなくても構いません。明らかにサイトの運営者の著作物であれば著者名を書きます。ウェブサイト、ウェブページのタイトルとURLがあれば出典がわかり、必要があれば著者を特定できるので省略しても支障はありません。サイト名やページ名、URLは引用した図が使用されているページを直接引用するのが一般的です。ウェブページで使用されている図のURLを記載しないように気を付けましょう。また、年月日は自分自身がアクセスして図を取得した日を書きます。サイトは更新されることがあり、図がなくなってしまうかもしれません。それでも日付の時点では存在していたという事実を記載するために年月日を書きます。
例えば、以下のように出典を記載します。

引用元：山田太郎, 「卒論で図を引用する方法を紹介！」, https://xxx.co.jp/xxx.html, 2022年3月14日時点

引用した図の出典は図のタイトルの下に続けて書く、脚注に「＊」などで関連付けて記載する、章末にまとめるという方法があります。出典が正しく記載されていれば基本的にどの方法を選んでも構いません。卒論全体で最後に出展をまとめることもできます。引用する図が多いときには章末などに記載した方がまとめた方が全体がすっきりとまとまるでしょう。1ページで複数の図を引用するときには脚注を使用すると本文を読みやすくなります。1つだけ図を引用するような場合には図のタイトルの下に書いておくと収まりが良いでしょう。

＃ネットから図を取得する方法
ネットから図を取得して卒論に引用したいときには、どのようにして図を手に入れたら良いか気になる方もいるでしょう。基本的に学術研究の目的であれば、公開されている図は著作者の許可を取らなくても引用できます。ウェブサイトで使用されている図でも、SNSで投稿されている図でもダウンロードして卒論に貼り付けて構いません。図を改変しないことが重要なので、解像度などを変更せずにそのままの画像ファイルを図として使用します。
ブラウザを使用すれば大抵の図はダウンロードできますが、サイトによってはダウンロードできないように設計しています。この場合には図の全体が収まるように画面キャプチャーをすれば使用可能です。ただし、ダウンロードできないようにあえて設定している場合には著作者の意図がある可能性があります。念のため、卒論で使用したいから引用させて欲しいと連絡しておきましょう。動画の1シーンを図として引用したいときにもキャプチャーをすれば取得できます。
ネットから図を取得したときにはPDFファイルでページ全体を記録しておくのも良い方法です。PDFファイルを卒論の参考データとして保存しておき、必要に応じて提出できるようにしておきましょう。

＃まとめ
卒論にはネットから図をダウンロードして引用することができます。データを改変することなくそのまま卒論に貼り付けて、出典を明記すれば問題ありません。出典を書くときにはサイト名またはページ名とURLに加えて、図を取得した年月日を記載するのが大切です。著者名がわかる場合には添えておくのが一般的です。大学や学部のガイドラインがある場合には出典の記載方法はガイドラインに従いましょう。
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