卒論、図表の書き方って?
卒業論文で使う、「図表」のやり方を教えます。
卒論、図表の書き方って?
卒論では図表の書き方をどうしたら良いか迷ってしまうことがあります。大学や学部学科で卒論の図表の書き方のガイドラインを作成している場合には、その通りに記載すれば問題はありません。しかし、特にガイドラインがないときには一般的な方法に従って図表を入れる必要があります。この記事では卒論に図表の書き方のガイドラインがなかったときに通用する一般的な方法を紹介します。
#図表の書き方の基本原則
卒論に図表を挿入するときには図と表を分けます。図は画像として貼り付けるもので、グラフや写真などが該当します。表は格子状に情報をまとめてわかりやすくするのに用いるものです。卒論では図と表で書き方のルールに違いがあるので注意しましょう。
##通し番号を振る
図表に共通する基本原則として、卒論の全体を通じて番号を振ることがまず挙げられます。図1、図2、…というように図と表を分けて通し番号を振っていきます。章立てをしている場合には、図1-1、図1-2…という形で(章番号)-(章の中での通し番号)という書き方をしても構いません。図表をたくさん使用する場合には章ごとに分けた方がわかりやすくなります。
##タイトルを付ける
図表にはタイトルを付けるのがルールです。「図1」という記載だけで終わらせずに、どのような内容の図なのかを端的にタイトルとして添えます。「図1 卒論での図表の書き方の原則」、「表2 図と表での書き方の違い」などといったタイトルを書きます。一般的には図表のタイトルは体言止めにします。「表2 図と表では書き方に違いがあるのか」といったタイトルは原則として使用しません。
##本文で言及した後に挿入する
図表の挿入方法についても共通の原則があります。図表は必ず本文で言及して説明をすることが必要です。そして、本文で言及した後に図表を挿入します。段落の間に挿し込む形で図表を入れるか、1ページを図表として使用するかの二通りのやり方があります。どちらが良いかは図表のサイズによって違います。また、卒論では図表を1ページにするというガイドラインを設けていることも多いので必ず確認をしましょう。
#図の書き方の一般的なルール
図の書き方は比較的自由度があります。図には画像として作成したものなら何でも構わないので、手書きの図を使用することも可能です。写真やグラフだけでなく、フローチャートや概念図なども使用できます。卒論の主張や考察がわかりやすくするのに役に立つのであれば、いくつ挿入しても構いません。
図を挿入するときにはタイトルの位置に注意が必要です。図のタイトルは図の下に書きます。それ以外は特に書き方の一般的なルールはないので自由に使用することが可能です。
ただし、グラフについては一般的な書き方があります。グラフの縦軸と横軸にはラベルを記載して何を示しているかを明確に理解できるようにすることが必要です。また、数値指標の場合には目盛りを付けて視覚的にわかりやすくするのが原則になっています。数値には単位も付記して誤解がないようにすることが大切です。
卒論はカラーを使って作成できるケースが増えてきていますが、モノクロでなければならない学校もあります。卒論がモノクロ指定の場合には図の書き方に注意が必要です。写真はモノクロになるのを前提にして選定する必要があります。グラフなどを作成するときには色分けをしても区別が付かなくなるので工夫をしなければなりません。濃淡で違いを示す、実線と破線で区別する、網掛けをするなどといった方法があります。モノクロ指定でない場合には色を使ってわかりやすく仕上げると良いでしょう。
#表の書き方の一般的なルール
表の書き方は体裁を整えるのが重視されています。表のタイトルは上側に記載するのがルールです。図とは違う部分なので気を付けましょう。
表は格子状に縦横の罫線を引いて作成するのが一般的でしたが、近年では横罫線のみの表もよく用いられるようになりました。学校からの指定がない場合には見やすさを重視して縦罫線を使用するかどうかを考えるのが大切です。横罫線のみの場合には一番上の罫線を太くするのが基本で、残りの罫線は細くします。項目を記載する最初の行の後に細線を引き、データの記載部分にはできる限り罫線を引かないのが基本です。表の下端は細線を使用するケースが多いですが、上端と同じ太さの罫線を使用しても問題はありません。
また、表に数値を表示するときには単位と小数点以下の桁数を揃えるのが一般的です。単位は項目ごとに揃えるのが基本ですが、項目間で比較をする場合には同じ単位を使用します。小数点以下の桁数は数学的な意味を優先することもありますが、解釈する上で必要な桁数にしても構いません。
表の各項目は文字情報の場合には中央揃えにして、数値データの場合には右揃えにするといったルールもあります。見た目がすっきりとしていて直感的に理解できるように作り上げるのが重要なポイントです。
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