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卒論の概要の書き方。

卒業論文、概要ってどう書くの?簡単な書き方とは。

卒論の概要の書き方。

卒論を書く時には、論文構成を整える必要があります。

その時に重要になってくるのが、「概要」です。
卒業論文では、研究テーマの設定背景や仮説・検証、そこから導き出される結果、考察と続いていきます。
ページ数にすると、理系の卒論で30~40ページ、文系で100ページに及びます。
そのために、その論文がどのような内容のものなのかを示す概要が重要な役割を果たすことになります。
そこでここでは、この「卒論の概要」について説明をしていくことにします。


●概要とは
では、「梗概」とは、どのようなものでしょうか?
「概要」は「あらすじ」のことを指しており、論文の中身がどのようなことについて書かれたものかを要約したものになります。

この概要を論文の冒頭に記載することで、担当教官や後輩学生等の読み手側が、大まかな内容や流れを理解させる役目を持っています。

そのために、卒論を書く学生にとっては、この概要の書き方や注意ポイントをしっかりと理解しておかなければなりません。

●概要の目的
できるだけ早く限られた時間の中で、論文の内容を把握してもらうために必要な概要。

卒論を読んでいる人が、この論文がどのようなテーマについて書かれているのか、焦点がボヤけそうになった時も、こ概要を読み返すことによって、作成者の考えや意図を汲み取ることもできるのです。

卒論を評価する担当教官の中には、本編のみを読んで、論文の内容を評価する人がいますが、概要が明記されていることで、その論文の大筋を理解してもらうことができる重要なパートと言えます。

●概要の書き方
一般的に概要には、書く文字数の制限が設けられています。

卒論の全体ボリュームにより、その文字数も雑言してきますが、短い概要だとA4枚・約400文字程度です。
多い場合でも、1000文字程度です。

このように限られた文量で論文全体の内容を書くためには、まず論文を説明するために必要な重要キーワードや項目を書き出していくことがいいでしょう。

そうすることによって、必要不可欠な言葉を洗い出して、並び変えて記載することで、卒論のザックリとした流れが整やすくなってきます。

どうしても押さえておきたいパートと重要ではないと思われるパートを選別すると、論文の中で優先度が部分が自分でも、しっかりと把握することができますので、後々の概要の組み立て方もスムーズにまとめることができます。

その結果、重要で必要不可欠な項目を重点的に概要の中で書き出して、その他の部分は補完的な位置付けで簡単にまとめて書くことできるようになります。

但し、概要は「あらすじ」的な要素もあります。
卒論の全体の中身を分かりやすく説明するものでもあるので、重要パートと補完パートのバランスを考慮して偏りのない書き方になるように心がけておくべきです。

●卒論の概要の注意点
では、卒論の概要を書く時に注意点しておくべきポイントを挙げておきます。

・簡潔明瞭な文章で書くこと
概要を書くに当たり、美しい文章にする必要はありません。
あくまで大まかな内容を説明するので、概要なので、簡潔でシンプルな書き方を心がけるようにしておきます。
小説のように心を動かす文章ではなく、分かりやすい文章が重要なのです。

・描写する書き方は不要
概要の文章は、あくまで客観的で誰もが理解できる説明文でなくてはなりません。
そのために小説のような物事を描写させる文章を書くことは必要ありません。

・大まかでもあらすじを正確に要約する
概要は、その論文のあらすじを理解してもらうことが役目です。
そのために、どのような研究テーマで、どのような仮説に基づき、どんな実験や研究、検証を行っていったのか、そして、どのような結論(成果)が導き出されたのかをシンプルかつ正確に書いていきます。
あらすじの中で、細かなことや本論と全く関係のないことを書くと、バランスが悪くなってしまうので、話の流れがボヤけないように書くことが求められます。

●重要な部分を強調すること
卒論の概要を書く時に意識しておきたいことは、論文の中でどこの部分に重点が置かれているかを指し示しておくことです。
結論を明確にしておくことで、読み手に卒論の中で伝えたいことを具体的に明記しておくのです。
また、起承転結の流れも忘れずに、仮説がどのような展開で最終的にどんな結末になるのかを簡潔明瞭に書く残しておくことが必要です。

●研究した目的や結果を盛り込む
論文の概要は、大まかな内容としておくことはもちろんですが、それだけでは不足してしまいます。
研究を行う目的や仮説と検証方法、そこから得られた結果を書いておかなければなりません。
論文に書かれている序論から研究方法、実験結果・考察の流れを僅か数百文字数の中に収めて要約していくのです。

その結果、概要を読んだ人は、ここで書かれている内容を大まかに掴むことができるので、さらに本文の方で、じっくりと読ませることについて、つながって行くことになります。

●論文全体を俯瞰することができる
卒論の大まかな流れや内容を簡潔明瞭にまとめたものが概要とはなるので、客観的な視点で論文全体を俯瞰して見ることができます。

そのために、書いている途中でも、論文構成の筋が通らないケースやバランスが悪いことに気付くこともあります。

特に論文は冒頭から順番に執筆していくというより、各項目単位で書いておき、後から、トータル的にまとめていくという書き方になることが少なくありません。

そのために、概要を書いていくことで、全体を俯瞰して見直すこともできるわけです。

●まとめ
このように概要は論文全体のことを一目で読み手に伝える重要な役目もありますので、その書き方をしっかりと理解しておくようにしておきましょう。
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