卒論の要旨って何?そもそも要旨とは?
卒業論文の要旨とは何なのか?
卒論の要旨って何?そもそも要旨とは?
卒論においては構成におけるひな形と言えるものが存在しており、その中には要旨と言えるものがあります。
この要旨というのはそもそも何か?というと、要点をまとめたものになります。
一般的に要旨というのは、特定の文章における筆者の言いたいことをまとめたものであり、それは卒論においても同じなのです。
つまり、卒論における要旨というのは、論文の中における本論にあたる部分を短くまとめたものと言えるのです。
卒論というのは、本文がいくつかの構成に分かれているはずですけど、その中でメインとなる部分、つまり卒論を書いた人間が最も言いたい部分があるはずです。
それを本論という言い方をする場合が多いのですが、その本論の要約こそが要旨なのです。
しかし、通常の要約との違いを認識しておかないと失敗するので、そこはちゃんと頭に入れておきましょう。
要約というのは、文章全体を短くまとめたものであり、卒論で言えば序論(はじめに)から含めて短くまとめる作業になります。
だから、要約は卒論の全体を短くまとめるという必要があるものの、要旨は卒論の中の本論に当たる部分のみを要約する作業になるので、そこの違いをちゃんと知っておかないといけません。
要旨というのは、要約とは違うんだという認識を卒論を執筆する際には持っておきましょう。
卒論における要旨は、卒論の中の本論のみに注目すれば良いので、それ以外の部分は基本的にそこまで考慮しないというのがポイントです。
ただ、卒論における要旨を書くにあたっては、本論のみからすべてピックアップしないといけないということではありません。
序論(はじめに)や結論(おわりに)にあたる部分を絶対に含めてはいけないというルールはないのです。
あくまでも本論を中心に書くというのが卒論における要旨と言えますから、研究における背景や動機の部分や研究を終えてみてどうだったか?という部分を含めることがNGというわけではないと言えます。
本論が要旨の大半を占めていれば、序論(はじめに)や結論(おわりに)にある内容を含めても構わないでしょう。
ただ、そういった部分の割合は多くても1~2割くらいにはした方がいいです。
そして、要旨を書くときに注意したいのは、ここを読めば卒論において何が言いたいのか?がはっきりと分かるようにするということです。
卒論に限らず、論文を読む人というのは基本的に丁寧に最初から読んでいくわけではありません。
まず要旨を読んで、何が書いてあるのか?どんな詳細なのか?どんな成果が盛り込まれているのか?を漠然と理解するところから始めます。
つまり、卒論を読む人にとって要旨というのは最も大切な部分であり、この要旨1つによって関心の度合いなどを変えてしまうと言えるのです。
要旨が上手くまとまっていないと、要旨を読んだだけでこの論文はつまらないとか、読む価値がないと思われてしまう可能性がありますし、それは卒論の合格をもらえるか?どうかという部分にもかかわる可能性があるのです。
だから、卒論における要旨を書く際にはそういったことも想像しながら書かないといけません。
自分が卒論の中で特に言いたいこと、メインとしている部分を中心に要約する作業というのはやってみると結構難しいと感じるはずです。
短くまとめないといけないので、何でもかんでも詰め込むことはできず、文章の取捨選択を必要とします。
本論というのは基本的に全体的に自分が言いたいことが詰まっているはずで、その言いたいことの中から使う部分、使わない部分を選別する作業が必要になるのです。
全部言いたいことなのに、要旨を書くにあたっては言いたいことを削らないといけないため、そこが難しいのです。
実際、卒論における要旨というのは文字数それ自体は意外と少なめです。
具体的な文字数は全体の文字数に左右されますが、数百文字程度が理想とされています。
500文字前後くらいを目安にすべきということで、本論の文字数からすると相当凝縮しないといけないと言えるでしょう。
中には1000文字以上書く人がいますし、それ自体が絶対に間違いと言えるものではありません。
たいてい卒論を書くにあたっては、文字数の指定は全体のみという場合が多く、要旨の文字数まで指定されないでしょうから。
指定されたときにはそれに従って書かないといけませんけど、要旨の文字数が指定されないときには臨機応変に対応するというのもやってはいけない行為とは言えません。
しかし、要旨というのはあくまでも本論の要約であり、卒論の構成におけるメインの部分ではないということは頭に入れておかないといけないのです。
読む側にとっては利便性の面で重要ではありますけど、それは全部を読んでいる暇がないから要旨を読むのであって、その要旨の分量が多すぎると本末転倒となってしまいます。
要旨は簡単に、短時間で執筆者の言いたいこと、内容の核の部分を理解してもらうためのものなので、コンパクトにまとめないといけません。
文字数が多くなればなるほど、要旨の役割から逸脱していくということになりかねないので、そこは絶対に意識すべきです。
要旨の趣旨からすれば多くの文字数を割くことは望ましいとは言えませんから、卒論における要旨を書く際には、要旨とは何か?ということをきちんと理解することが大切です。
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