卒論に発表会があるって本当?どう乗り切るの?
卒業論文の発表会について詳しく解説します。
卒論に発表会があるって本当?どう乗り切るの?
大学生活の集大成である卒論は、完成すれば終わりではありません。なぜなら、その後にその卒論の発表会があるからです。他の多くの学生の卒論と比べられ、学生のみならず、その道のプロである先生方にも評価をされる、大変プレッシャーのかかるものになっています。この記事ではそんな発表会を行う際のポイントを列挙することで、卒論発表会の乗り切り方をご紹介いたします。卒論の発表会を無事に終え、大学生活の有終の美を飾りましょう。
まず卒論の発表会と一言で言っても、ゼミの中のでの発表会なのか、学部や学科全体での発表会なのかは学校によって様々です。ゼミの中でということでしたら、参加者は10名~20名程度だと思います。気の知れた仲間でしょうし、卒論制作までのゼミの授業の中で様々な討論も交えたり、時には論文発表を行ってきたことでしょう。また、卒論制作時一緒に辛い思いをして乗り越えてきた仲間ですから、「卒論発表会」と仰々しい名前がついていたとしても、気持ちの面では楽だと感じるかもしれません。しかし参加者の人数が少なくて、専門性に長けている分、一人一人の発表の持ち時間が長くなりますし、より深い内容が求められます。万人に分かるような前提の定義の部分や言葉の説明などは端折ったうえで、一歩踏み込んだ学術的な部分に重きを置く必要があります。これがゼミ内での発表会での特徴です。
では学部や全や学科体全体での発表会はいかがでしょうか。こちらは何百人という規模でしょうから、もちろん一人一人に与えられた持ち時間は短くなります。5分~10分というところも少なくないと思います。この時間について安堵する方も多いかとは思いますが、短い時間で多くの人が分かるように伝えるということはとても難しいことなのです。また見慣れない顔の方や、大勢の前での発表、学部学科の様々な先生方から質疑や講評を受ける緊張感のある場になっています。分かりやすい言葉でポイントを選びながら発表に臨むべきなのが、学部学科全体での発表会の特徴です。
それぞれの発表会には上記に示したような特徴がありますが、抑えておくべきポイントとして共通することが多々あります。そのポイントを抑えることでどちらの発表会になったとしても万全の準備をして乗り切っていく方法をご紹介いたします。
まず一つ目のポイントは持ち時間です。指定された時間の8割ほどで発表を終えるように心がけ、時間が余ったら発表することを別途用意しておきましょう。これは機材のトラブルや緊張の最中で予期せぬことが起こったことを想定してのことです。また先生方からの講評や学生からの質疑応答の時間がとられることになるのですが、それは持ち時間の中に含まれるのかという点については必ず事前に確認しておきましょう。学部学科全体での発表の場合、事前確認を怠ったとしても誤差の範囲内の時間だと高をくくってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、改まった場で数分間話し続けるということは案外多くの事柄を話すことが出来てしまうのです。卒論の単位が卒業の必須条件となっている学校も多いことから、発表会という大切な評価の場で何も話せない時間を作らないように、きちんと備えて臨むことが重要です。また、手元にタイマーや秒単位で確認がとれる時計を用意しておくことも忘れないでください。これが一つ目のポイントの「時間」です。
次にどのような方法で発表を行うのかという視点に立ってポイントの紹介を致します。多くの学校はPowerPointをスクリーン等に投影しながらの発表になるかと思います。PowerPointでは視覚化して分かりやすくできるグラフや数値、仮説や結論、考察などの重要な要素についてのキーワードや要点などに限った見せ方を行い、それとは別に手元の部分で台本用の資料を用意しておくことをお勧めします。そしてこの手元の資料が案外大切なポイントです。緊張下において自分がどのような行動をとりやすいのかをあらかじめ把握しておくといいでしょう。緊張していると何を話すか分からなくなる方は、一字一句台本に起こしておくと良いですし、一字一句あると読むことに精一杯になってしまって訴えかけるプレゼンが出来ないという方は、キーワードや順序のみを手元に起こしておくと良いと思います。自分のことをよく知ったうえで発表会に臨むことをお勧めします。これが二つ目のポイント「手段と方法」です。
そして三つ目のポイントは発表の中で起承転結を明確にすることです。その中に論文に必要不可欠である仮説、分析、結論、考察などの要素をはめ込みましょう。そして起承転結の場面の切り替えはPowerPointで視覚に訴えたり、発表時の言葉に間を持たせたりとメリハリをつけた展開を行ってください。これが三つ目のポイントの「内容と場面」です。
最後に必ず行って欲しいことが、家族に向けて予行練習をすることです。実際の発表会と同じ持ち時間、ツールを使用して行います。なぜ家族なのかというと、遠慮なく意見やアドバイスを貰える点はもちろんですが、ほとんどの場合専門性の知識を持っていないということがここでは大きく役立ちます。特に学部学科全体の発表会を行う方にはぜひ試して頂きたい方法です。家族の前で発表を行ったあと、逆に家族の方にその論文の内容を一通り説明してもらうのも有効です。そうすることで、分かった部分と分からなかった部分が明確になります。自分が家族の説明を聞いてみてわからなかった部分こそ、発表の仕方や内容に磨きをかけるべきところと言えます。
このように準備を行うことで、安心して本番に臨むことが出来ますし、何よりきちんと準備を行ったという事実が自分に自信や落ち着きを与えてくれます。大学生活で学んできたことに誇りを持ち、達成感を味わうために、こちらの記事でご紹介した方法で卒論発表会を乗り切って頂けると幸いです。
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