卒論の書き方について。
卒業論文の書き方、教えちゃいます。
卒論の書き方について。
高校生や大学生になると、授業の一環で、教員から卒論を提出するように、と指示を受けることがあります。特に、大学生の場合、その卒論の内容いかんで、単位の認定に大きく影響することもあったり、場合によっては、その卒論だけで単位の認定、成績が決まったり、ということもしばしばあります。ですので、きちんとした卒論が書けるようになることは重要ですね。
ここでは、そのような卒論の書き方の基本的なことについてお話しします。
1.「〇〇についてまとめなさい」卒論の書き方
卒論を記載する場合、まずは、その卒論は何を書くべき卒論なのか、ということを確認しましょう。
まず、「〇〇についてまとめなさい。」といった卒論です。
これはきわめて簡単な卒論です。ようは、まとめればよいわけです。まとめようと思ったことに関連する文献・資料を集めて、それを読み込み、自分なりに要約してまとめればよいだけです。
たとえば、医学部系の卒論課題として「胃の生理機能についてまとめなさい。」といった卒論がこれにあたります。まずは、その科目の指定テキストを読み、そのなかで、胃の生理機能について、記載してある箇所を探します。それを中心に、その他、関連する文献をいくつか探し出し、指定の文字数もしくは枚数の範囲内でまとめればよいわけです。はっきりいって、単にまとめてあれば、それでよいわけです。
ただし、注意が必要なのは、たとえば、「〇〇の歴史についてまとめなさい。」といった卒論のなかでも、それについてまとめたあとに、考察を求めている、ということもある、ということを考えないといけません。
上記の例でいえば、胃の生理機能については、どう考えても通常、考察をすることはありえず、単にまとめればよいのですが、そうではないこともある、ということです。実際には、〇〇についてまとめたうえで、考察をしないといけない、それを求めている、といったこともあります。教員の側からいえば、当たり前でしょ、まとめるだけではなくて、考察をするのは、という考えがあることもあります。たとえば、先の歴史に関する卒論ですと、歴史をふまえて、歴史から何を学ぶのか、何を考えるべきなのか、といったことまで書きなさいよ、という卒論もある、ということです。
2.「〇〇について考察しなさい。」卒論の書き方
これはまとめただけでは許されないものです。
まずは、〇〇について、上記の「まとめなさい」卒論と同様、そのことについてまずはまとめた上で、そのまとめた内容について、自分なりの考えを記載しなければなりません。上記の後半に説明しましたように、「まとめなさい」卒論ではあっても、実は考察まで求めている、といった卒論と同じ、と考えてください。ただし、この卒論課題の出し方は、上記の後半に説明しました卒論課題の表現に比べて、かなり親切といえます。上記の「まとめなさい」卒論なのに、考察まで記載していないと、単位を認定しない、もしくは、評価を極めて低いものにする、ということを思うと、随分親切な課題説明と思われます。
この「考察しなさい」卒論では、いきなり考察を書く、というのは少々無理があります。まずは、〇〇について、その科目の指定テキストを読み、そのなかで関連する部分を抽出し、さらに、関連する資料や文献を収集し、それも読み込みます。その上で、わかりやすく整理してまとめます。まとめた内容について、自分なりに考察をしていくわけです。その際、単なる独りよがりの文章にならないように、まとめた内容の一部を用いながら、もしくは、新たな文献も活用しながら、自分の考えを記載していきます。
上記の場合は、まずは、〇〇のまとめ、そして、考察、という流れですが、そうではない方法もあります。まとめをしながら考察をする、という方法です。これは好みの問題もありますので、どちらでもかまいません。自分が記載しやすいほうでよいのですが、事実の部分と、自分の考えは明確に分けて記載する必要があるのは、言うまでもありません。あたかも、本に書いてある部分をそのまま引用して、自分の言葉、考えであるかのように書かない、ということが大事です。引用した部分と、自分のオリジナルの部分を明確に区別するということは、基本中の基本ですし、倫理的な問題を生じかねません。
3.まとめ
以上、二つの卒論のタイプについて概観しましたが、もっとも大事なことはこの卒論課題は何を求めているものなのかを把握することです。そこが違っていると、単位の認定に大きくかかわることになってしまう、という危険性があります。教員が何を意図してこの卒論課題を出したのか、そこをよく確認をして記載しましょう。もし、それがわからない場合には、勇気をもって、課題を出した教員のところに行きましょう。せっかく時間をかけて記載した卒論が、教員の意図とは異なっていた、なんていうことは避けたいですね。
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